高垣彩陽コンサートCD「Premio×Melodia」(2018-07-04)

2016年11月13日にBunkamura(東京・渋谷)オーチャードホールで行われた、
高垣彩陽さんのクラシカルコンサート「Premio×Melodia」をCD化したものです。


1枚目(第一部)
01.The Sound of Music
02.Lascia Ch’Io Pianga
03.On My Own
04.TRUE COLORS
05.埴生の宿
06.Amazing Grace
07.Quel Guardo Il Cavaliere


2枚目(第二部)
08.君がいる場所
09.Bright
10.A Whole New World(高垣彩陽&MITSUAKI)(アニメ映画「アラジン」)
11.とびら開けて(高垣彩陽&MITSUAKI)(アニメ映画「アナと雪の女王」)
12.Defying Gravity
13.夢のとなり
14.My Heart Will Go On
15.縁
(アンコール)
16.LIFE(TVアニメ「CANAAN」のキャラソン)
17.Time To Say Goodbye(高垣彩陽&MITSUAKI)
18.You Raise Me Up


これは、本当に素晴らしいCDだと思います。
クラシカルコンサート「Premio×Melodia」は、私にとって高垣彩陽史上最高の
コンサートだと思っています。
①コンサートホールの音響が良い。
 スフィアライブなどは、通常多目的ホールとか体育館(笑)が多いです。
 元々、繊細なボーカルを聴く環境ではありません。
 その上演出も、ドッカンドッカンですからね。
オーチャードホールは、クラシックの殿堂、東京文化会館に比べると歴史が
 新しいだけに、音響面では優れている気がします。
 そして、このCDにはオーチャードホールの音響がよく反映されています。


②後藤望友さんの編曲が素晴らしい!
 本当は1番にこちらを挙げるべきですが。
 あやひーのボーカル(ソプラノ)の魅力を最大限に引き出す、見事な編曲です。
 もちろん、電気系の楽器は使わないクラシックな編成。
 あやひーのソプラノは、もちろん力強さもあるけど、繊細さも魅力です。
 電気系の楽器では、その部分がぼやけてしまいます。


 そして、ライブならではのテンポや音の微妙な揺れ、それも素晴らしいです。
 これは、スタジオ録音では出ない味わいです。
 本当の芸術とは何か?・・・はよく分かりませんが、このCDのあやひーには、
 エンタメ性より芸術性を感じます、キャラソンもあるんだけどね(笑)。
 02.とか07.は、「この新人リリカルソプラノは誰だ!?」と思ってしまいます。
 決してベテランとは思いません(笑)。


まぁ、当時のレポとほぼ同じ感想ですが、CDと同等かそれ以上の歌唱を、やり直し
のきかないコンサートで披露するあやひーの才能は、どう考えても天才です。
05.の日本語曲も良かった。カバー曲の日本語版も歌って欲しいです。


それにしても、オペラからミュージカル、アニソン、キャラソンまで、こんなに
幅広く、しかもレベルの高い歌唱をする人なんて、私の知る限り皆無です。
ブックレットでは、ジャズ的なアレンジにも言及しています。
そして、家では鼻歌で演歌(笑)。あやひーの音楽趣味は底無しか。


当時会場には、映像化用の機材は見当たらず、ちょっと、いや、かなり残念な思い
をしたものです。
それが録音だけでも残す事にしたのは、当時のプーロデューサー氏が本番2日前に
「やっぱり残しておこう」と決断したそうです。
それは、有難い判断でしたが、逆に言えばミューレは、最初は録音する気が無かっ
たという事で、あやひーの真価を分かっていないという話です。
つまり、あやひーの歌手としての実力や可能性につていて、今も分かっていない
という可能性もある。
ちゃんと、第三者委員会を作って評価した方がいいぞ、ミューレ(笑)。


「Premio×Melodia」を超えるコンサートは「Premio×MelodiaⅡ」しかない!!