藤井聡太七段(16)が出られない新人棋戦の謎。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


将棋の新人棋士が出場可能な棋戦は、三つあります。
その棋戦と出場条件は、以下の通りです。


○YAMADAチャレンジ杯
 →タイトル戦未出場の五段以下かつプロ入り15年以下の棋士
加古川青流戦
 →四段(年齢制限無し)
○新人王戦
 →タイトル戦未出場の六段以下かつ26歳以下の棋士


さて今後、将棋界最年少の棋士・藤井七段が出場出来る新人棋戦は、あるでしょう
か?いや、ありません!
そんなバカな、と思う人が多いと思いますが本当です。
上記の条件に該当しませんからね。


現在、藤井七段は今年度の新人王戦でベスト4まで進出しています。
これは、予選開始時には「六段以下」だったので、参加資格があったのです。
その後、七段に昇段したので、来年の参加資格はありません。


上記の棋戦の問題点を考えてみます。
○YAMADAチャレンジ杯
 「プロ入り15年以下」って15年経てば、どの業界でも「新人」とは言わない(笑)。
 せめて5年、まぁ特殊な業界なので、譲っても10年かな。
加古川青流戦
 年齢制限が無いので、60歳四段(理論的にはあり得る)にも参加資格がある、という
 事になります。60歳の新人と言われてもなぁ。
○新人王戦
 「26歳以下」の縛りが疑問。26歳でプロ棋士になったら参加出来ないのは不合理。
 編入試験受けて、35歳でプロになった瀬川晶司五段や41歳でプロになった今泉四段
 は、立派に新人の筈です。


藤井七段の例で問題になるのは、○段を条件にしている事です。
現在のインフレ昇段制度の問題点が露呈したと思います。
だって、どう考えても最年少棋士・藤井七段が新人棋戦に出られないのは理不尽です。
新人棋戦は、弱者救済制度ではない筈ですからね。


主催者も将棋連盟も、「いろは坂の猿じゃねえんだからちったあ頭使えよ」