第49期新人王戦で藤井聡太七段が初優勝!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


10/17(水)に第49期新人王戦決勝三番勝負第2局が行われました。
藤井聡太七段(16) vs.出口若武三段(22)は、先手番の藤井七段が105手で勝ちました。
これで通算2勝0敗となり、新人王を獲得しました。おめでとうございます!!
そして、森内俊之九段が保持していた「17歳0カ月」の最年少記録を31年ぶりに更新
する16歳2カ月での優勝となりました。


出口三段は、まだ奨励会の人ですが決勝まで勝ち上がりました。
善戦はしましたが、正直、格の違いみたいなものは感じました。
この第2局では、昼休みまでの消費時間は藤井七段が1時間17分なのに対し、出口
三段はわずか17分でした。持ち時間は各3時間。
AbemaTVの解説でもあったけど、出口三段が充分藤井対策を研究してきた事が伺え
ました。藤井七段の戦法は予想しやすいのです。
ここまでは、互角か僅かに出口三段が指しやすい形勢だったようです。


AbemaTVの解説は、交代で井出隼平四段と阿部光瑠六段です。
さて、昼休憩が終って
57手目藤井七段の▲4五角に、出口三段は△8四飛と逃げる。
69手目▲2八歩で△1九馬が不自由になる。この辺りから流れは藤井七段に傾く。


井出四段「どう寄せるんですかね」と言ってましたが
79手目▲4三歩が解説も気付かなかった軽い好手。
パタパタと指し手が進む。
井出四段「レールに乗ってますよ。あと1時間で終りますよ」


出口三段は時間があるので粘りましたが、ほとんど1本道でした。
藤井七段は、時間を使わずどんどん指す。
これは、勝利を見極めた時のパターンです(笑)。
相変わらず、中盤〜終盤での加速が凄い。他のプロ棋士が驚くような鋭い踏み込み
を見せます。
まぁ、例えるなら、アーモンドアイの末脚みたいな感じです(笑)。
この「新人王戦」は、「六段以下」が参加資格の一つなので、藤井七段は来年は参加
出来ません。来年でも17歳なのに・・・。
平成最後の新人王ですが、何となく割り切れない気持ちです。参加資格変えろよ。


藤井七段は通算94勝17敗(勝率84.7%)今年度23勝5敗(勝率82.1%はトップ)です。