藤井聡太四段(14)の次の対戦相手も強敵です。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


7/2(日)に竜王戦本戦2回戦で対戦するのは、佐々木勇気五段(22)です。
若手の実力者で、前回藤井四段と対戦した増田康宏四段はC級2組ですが、佐々木五段は
1クラス上のC級1組で今期の昇級候補でもあります。


強い若手は勝率70%ぐらいあります。
因みに、平成28年度の成績で言えば増田康宏四段は勝率68%、佐々木勇気五段は71%
です。それを言ったら、藤井聡太四段は勝率100%(10戦10勝)ですが(笑)。
そして、対局数の多い勝率1位の人でも75%でした。
つまり、どんなに強い人でも5回に1回は負けるのがプロ将棋の世界なのです。
5回に1回に負けても、勝率80%ですから、藤井四段も常識的には今までに5〜6回負けるの
が普通です。藤井四段の29連勝という記録が、いかに異常と言うか、凄いのが分かります。


20代前半の強い若手(勝率70%前後)は、名前ばかりの八段九段(失礼!)より強いのです。
特に、佐々木勇気五段は「横歩取り」という戦法の先手番で「勇気流6八玉」という新しい
手順を考案して、この戦法だけなら12勝1敗と抜群の成績を上げています。
次の藤井四段戦で先手番になれば、駆け引きも面白そうです。
佐々木五段は、「横歩取り」に誘導するでしょうが、藤井四段も受けて立つ気がします。
藤井四段は、性格的にも逃げたりしない気がします。
もちろん、得意の「角換わり」になっても誰も非難しませんが(笑)。


2016年に、藤井四段が三段(プロ入り前)の時に、この両者は非公式戦で対局しています。
その時は大激戦の末に、佐々木五段が勝っています。
藤井四段にとっては、リベンジ戦とも言える訳で、連勝記録とは別の興味があります。


藤井四段が竜王戦で勝ち進むと、振り飛車得意の久保王将戦が非常に楽しみです。