藤井聡太四段(15)が1日2勝の荒稼ぎ。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


8/22(火)に行われた第11回朝日杯将棋オープン戦の1次予選に、藤井聡太四段(15)が
登場しました。この棋戦は、持ち時間40分、切れたら1手1分未満の早指し棋戦です。
普通に1日2局対局する事も多いです。


午前中の1次予選2回戦では、大石直嗣六段(27)に後手番で166手まで勝ち。
この中継は見ていませんが、優位から終盤で逆転されたのを再逆転したようです。

午後の1次予選3回戦では、やはり後手番で竹内雄悟四段(29)に146手で勝ちました。
これは途中から中継を見る事が出来ました。
竹内四段の振り飛車穴熊が堅く、藤井四段は自陣に飛車を打たれ苦しいように見え
ました。王様が端に逃げる展開で、これは負けかなと感じました。
そこから勝負手を繰り出し、穴熊にジリジリと迫りますが、竹内四段も穴熊を金で
補強して鉄壁の防御陣を築きます。


1分将棋が延々と続くので、お互い小さなミスはあったようですが、藤井四段の着手
が優り最後は端攻めが決まりました。
途中2筋の9マス全部に駒が存在する「駒柱」という珍しい状態も出現しました。
それだけ激戦だったという事です。
2局とも、一旦は不利になりながら逆転した藤井四段は、やはり何かを「持ってる」
棋士だと思います。
接戦を勝つ能力というのは、一流棋士の条件らしいです(伝聞)。


これで通算38勝3敗(勝率92.68%)、今年度28勝3敗(勝率90.32%)となりました。
今年度勝率も9割に復帰しました。
藤井四段は棋戦予選を勝ち進むと、トップクラスとの戦いが増えます。
今後も9勝1敗の維持は大変だと思いますが、そんな期待をしたくなってしまいます。


さて、次の対局は8/24で、棋王戦本戦の初戦で相手は豊島将之八段(27)です。
豊島八段は今期A級に昇級しましたが、羽生三冠に勝つなど、現在2勝0敗とA級で唯一
の無敗で暫定首位です。バリバリの若手トップ棋士です。
どんな戦いになるのか、とても楽しみです。


藤井四段の将棋は、私レベルの人間が見ても、何かワクワクするものがあります。