第58期王位戦は菅井竜也七段(25)がタイトル奪取!!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


第58期王位戦七番勝負第5局が、8/29-30に徳島県徳島市で行われ108手までで後手番
の菅井七段が羽生善治三冠(46)に勝利しました。
この結果、通算成績は菅井七段の4勝1敗となり、初タイトルを獲得しました。
おめでとうございます!
平成生まれの棋士として初のタイトル獲得だそうです。ちょっと意外でした。


羽生三冠は、6期連続で保持していた王位を失い、王座・棋聖の二冠となりました。
今年棋聖は防衛しましたが、これから中村太地六段(29)の挑戦を受ける第65期王座戦
五番勝負が9月5日(火)から始まります。
中村六段は、第61期王座戦で羽生王位に対して2勝1敗とタイトル奪取にあと一歩まで
迫っただけに、今回も熱戦が予想されます。


さて、菅井七段の振り飛車は、定跡を外れた(外した)力戦形で見ていて面白かったです。
「うっかり三間飛車」とか中飛車対向かい飛車からの居飛車に戻したり。
第5局では角交換3三金からの前代未聞の3二飛車!一路ずれた2二飛車ならば、古くから
ある「阪田流向かい飛車」でした。
そして、そこから上手く金と桂を捌いての快勝でした。


あくまで素人の感想ですが、今回の王位戦は菅井七段が圧勝続きでした。
もちろん、菅井七段の深い研究があったのは確かだと思いますが、中盤の読み合戦で
羽生王位に生彩が無かった気もします。
最近の羽生二冠は、簡単に負けたと思われる将棋も目立ちます。
流石に年齢による衰えも出てきたのでしょうか。
タイトルも一人が複数持つ時代は終わりなのかも知れません。
つまり、群雄割拠の戦国時代になりつつある印象です。


八大タイトルを8人で分け合うとかになったら、傍目には面白いけれど、当事者の棋士
にとっては、どういう気持ちなんでしょうか。
自分にもチャンスがあると張り切る棋士が増えるのかな。


そして、その戦国時代を統一するのが藤井聡太四段(15)だったりして(笑)。