藤井聡太四段(15)、棋戦初優勝まであと2勝に迫る!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


1月14日に行われた第11回朝日杯将棋オープン戦(持時間各40分・切れたら1分)の
本戦トーナメントに藤井四段が登場しました。


早指し棋戦なので、1日2局の対局スケジュールでした。
藤井四段は午前中の1回戦で、澤田真吾六段(25)と対戦。
後手番の藤井四段が、得意の角換わりから54手で快勝しました。
プロ同士の対局で54手というのは、非常に短い手数です。
澤田六段のミスを咎めて、アッという間に終らせてしまいました。


午後の2回戦では、佐藤天彦名人(29)との対戦でした。
佐藤名人は午前中の1回戦で、永瀬拓矢七段(25)に勝っています。
藤井四段が公式対局で、タイトル保持者と対戦するのは初めてです。
藤井四段が先手番で、結局121手で勝ちました。


驚くべきはその内容です。
佐藤名人が後手番の時に多く採用する得意戦法は、「横歩取り」戦法です。
実際に横歩を取るのは先手になりますが、その隙に攻撃態勢を築き主導権を握る
戦法です。佐藤名人は高勝率のこの戦法で名人位を獲得しています。
今回、その戦型になりました。
明らかに、藤井四段にとっては経験が少ない戦いです。
しかし、藤井四段は中盤に僅かに優勢を築き、その後ノーミスで完勝しました。
名人に得意戦法を使わせた上で完勝する中学生、怖いわ!(笑)。
本当にどんどん底無しに強くなっている印象です。


藤井四段は次の準決勝戦では、羽生二冠と初の公式戦対局となります。
今まで非公式戦では1勝1敗です。
羽生二冠も朝日杯の1回戦と2回戦で、若手棋士に勝っています。
しかも、2局とも「藤井システム」で勝っているのです。
藤井システム」というのは、藤井猛九段が創案した革命的な四間飛車です。
そして、羽生二冠は「藤井システム」で藤井四段に、非公式戦で勝っています。
まさか今回、また藤井四段戦に「藤井システム」を使うというダジャレ的な事を
やるとは思いませんが・・・。
藤井四段対羽生二冠戦は、2月17日に有楽町朝日ホール」で行われます。
楽しみです・・・あやひーのライブと同じ日とは!


藤井四段は通算58勝11敗(勝率84.06%)、今年度48勝11敗(勝率81.36%)(1位)です。