将棋のタイトル剥奪制度があってもよいのでは。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


かなり乱暴な考えだと分かってはいますよ(笑)。
でも、タイトルについては、ファンの立場からの意見があってもいいと思うので、
勝手に書いてみます。


ちょっと、極端な思考実験をしてみます。
竜王戦に勝つと(又は防衛すると)、その賞金は4320万円となります。
因みに、竜王戦は最も賞金額が高いタイトル戦です。
だったら、毎年その4320万円「だけ」獲得出来ればいいと考える棋士が現れても
不思議ではありません。つまり、年間4勝でいいんだよと。
もちろん、そんな棋士は存在しません。ここは強調しておきます。


さて、その架空のA棋士にとって最良の戦略を立案しましょう。
自分が、その立場になったと仮定すれば、やりやすいと思います(笑)。
まず、竜王戦のベスト8が出そろったあたりから、挑戦者を推定していきます。
8人の最近の対局から、採用している戦法を探ります。
そして、その戦法の対策を他の棋戦で試します。
あるいは、その戦法自体を試してみるのも、逆の視点から新鮮かも知れません。
とにかく、他の棋戦の勝敗には拘りません。
あくまで、タイトル防衛の布石として考えます。


挑戦者が決まる頃には、かなり相手の対策が進んでいるでしょう。
一方、挑戦者の方は、トーナメントを勝ち上がるのが当面の目標だったので、対戦
相手の研究はこれからという段階でしょう。
この差は、現代将棋においてはバカになりません。
何しろ、数日前の対局で出現した局面の解析から、決定的な新手が発見されたり
します。こういうピンポイントの研究がハマッて勝敗が決まる例もあります。


今のところ、そこまで極端な例は無いと思います。
でも、そういう棋士が現れても不思議ではありません。
なので、そいういう事態(防衛側に極端に有利)を防ぐ案です。
①タイトル獲得後の1年間勝率が5割未満の時は、タイトルを剥奪する。
②新たなタイトル獲得は、決勝トーナメントをタイトルと同じ番勝負にする。
①の意味は、極端な事前研究の防止とタイトルの格を守るためです。
タイトル保持者の勝率が5割以下は、タイトル保持者として相応しくないという考え
方です。
これには、異論も多そうですが、あくまで試論という事で(笑)。


藤井聡太七段が八冠取ったら、それ以外の対局数が激減して、まさかの5割未満も(汗)。