藤井聡太七段(16)が史上最速・最年少・最高勝率で100勝を達成!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


12月12日に行われた第27期銀河戦(囲碁・将棋チャンネル主催)で、藤井七段は
1日2勝して、デビューから通算100勝を達成しました。


【藤井七段100勝達成までの記録。()内は従来の記録】
○2年2ケ月 (羽生竜王 2年3ケ月)
○16歳4ケ月(羽生竜王 17歳6ケ月)
○100勝18敗勝率0.847(中原十六世名人100勝21敗勝率0.826)
因みに、羽生竜王は100勝27敗(勝率0.787)だし、中原十六世名人が100勝した
のは20歳10ケ月で2年9ケ月かかっています。


二人の永世名人の記録を上回る勝ちっぷりとは、改めて凄いです藤井七段。
既に永世名人になるのが約束されたも同然、はちょっと気が早いか(笑)。
29連勝した時は大ブームでしたが、その後もハイペースで勝ち続けています。
今年度も29勝6敗(勝率0.829)と8割超えです。


雑誌「将棋世界」で連載されている「強者の視点−棋士たちの藤井将棋論−」
毎号、一流棋士や若手強豪棋士が、藤井七段を分析するという企画です。
デビューして1年半(連載開始時)の新人に対する扱いとしては、破格と言うか、
藤井七段の将棋が棋士達に与えた衝撃の大きさを物語っています。


さて、最新の2019年1月号では、深浦康市九段(46)が分析しています。
深浦九段は現在A級で、タイトル獲得3期の実力者です。
インターネット中継での解説も評判が良く「地球代表フカーラ」の別名もあり
ます(笑)。
藤井七段とは1勝1敗ですが、最初の対局では藤井七段が終盤必勝の局面をまさか
の大逆転負けを喫しています。
その時の藤井七段のガックリうなだれる姿は中学生らしくもあり、話題となり
ました。深浦九段は屈指の粘りも身上で、藤井七段が今まで見た事もない粘りに
ミスを連続したのです。


その深浦九段は、藤井七段の弱点について聞かれると
「今は見当たりません。幅が広くなったのがその要因で、攻めてよし、受けて
よし。薄い将棋、長い将棋、短い将棋も指せる。想像以上の早さで成長しています」
全盛期の羽生竜王の着手から受けたのと同じ印象の手があったそうで、これは興味
深かったです。16歳にして全盛期の羽生竜王と同じとは!
そして「数年後には、藤井さんはタイトルホルダーになっているでしょう」とも。
ここまで断言した棋士は初めてかな。


私は20歳までに3〜4つのタイトル獲得説ですが、これでも控え目です(笑)。