稀勢の里、悲願の初優勝、そして横綱へ!

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
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どうやら、19年振りに日本人横綱誕生のようです。おめでとうございます。
去年、琴奨菊豪栄道がマグレ(失礼!)で優勝しても皆は「稀勢の里はどうした?!」と
思った筈です。何しろ大関の中では一番強いのは、誰もが認めています。
毎場所、ほとんど10勝以上勝つという安定感、そしてたまには優勝争いにも加わります。
ただ、期待された「ここ一番」という勝負には、本当によく負けました。
過去には、3場所で38勝という好成績もありましたが優勝経験は無し。


なので、「精神的に弱い」という評価が一般的ですが、私にはそうは思えません。
いつも期待され注目されているので、そう見えるだけだと思います。
琴奨菊豪栄道は、優勝した次の場所はボロボロでした。
2場所連続優勝なら横綱に昇進な訳ですが、注目された途端にダメになりました。
何しろ、普段注目されてないので、期待されるという重圧に慣れてません。
稀勢の里の場合は、そんなにボロボロにはなってません。
「ここ一番」にちょっと弱いだけです。モンゴル勢の包囲網も稀勢の里だけを狙っている
ように見えることもありました。


今場所は、稀勢の里はあんまり注目されてませんでした。
先場所が準優勝ですが、優勝争いには絡まなかったですからね。
流石に今場所後半は注目されましたが、重圧に耐えて踏ん張りました。
それに、不戦勝とか2横綱の休場とか、珍しく追い風が吹いたというか、相撲の神様もやっと
味方してくれたようです。
千秋楽に、いつも大事なところで負けている白鵬に、落ち着いて逆転したのはいつもとは
違うパターンで、成長したという印象です。あるいは、白鵬も衰えたか(笑)。
横綱昇進の基準は「2場所連続優勝、又はそれに準じる成績」ですが、最強の横綱に勝った
のは好印象で横綱への道を開いた感じです。


無理に笑うと、慣れない笑顔がちょっと不気味な稀勢の里には、今後も頑張って頂きたい。