ミューレの2期生はどうなっているのか?

スフィアを輩出したミュージックレインの「スーパー声優オーディション」。
豊崎愛生さんは先輩声優に「スーパー声優って何?」と若干嫌味とも取れる質問
をされたそうですが、多分他の3人にもあったんでしょうね。


さて、そんな注目の「第2回 ミュージックレインスーパー声優オーディション」が
開催されたのが約2年前でした。1次の応募締め切りが4月11日。
2次審査が5月中旬、つまり6月頃には合格者が決定したようです。
ところが、現在まで合格者の動向が全く不明なのです。
私はこの種の情報に疎いので、事情通にも聞いてみましたが「私も知りません」との
事でした。
1期生の場合は、オーディション合格後1年ぐらいでアニメの役をゲットして、すぐに
ヒロイン役を得るなど、傍目にはすごく順調に声優生活をスタートさせています。
その後の大活躍は知っての通りです。
当時より声優がローティーン化しているなど、声優をめぐる状況は違っていますが
あまりに消息不明なのが気になります。
つまり、まだアニメの役を得るまでにはなっていないようです。
「スフィアの皆さんのデビューの早さが異常」との声もありますが、同じ条件で
募集しているのだから、同じようにデビュー出来てもいい筈です。
まぁ、これから書くけど決して「同じ」ではないけどね(笑)。


「宮本マネージャーへのインタビュー」という記事を書いた事があります。
もちろん、私がインタビューした訳ではなく声優雑誌記事の要約です。
「第2回スーパー声優オーディション」の募集時期に色々と語っています。
私はその時に「問題は、5年前の成功体験に引きづられていないか、という点です」
と指摘しました。
宮本さんが選考基準を「プロとしての感覚」と言っているのが気になりました。
第1回目の応募者は、実績のない新しい会社の募集に自分の人生を賭けるチャレンジ
精神を持っていました。
戸松遥さんは「これで落ちたら声優を諦める」覚悟だったし、高垣彩陽さんは友人
に叱咤されて、一大決心をして泣きながら履歴書を書きました。
寿美菜子さんが「最初は声優オーディションとは知らなかった」というのは例外(笑)。
合格しても、何かを保証される訳ではありませんでした。
いずれにしても、知らない舞台に飛び込む勇気を持った応募者が多かったと思います。
それと、宮本さんのプロ感覚が合致してスフィアという「奇跡」が生まれたのです。


さて、第2回の応募者はどうでしょうか。
応募者はスフィアの成功を知っている訳です。これに受かれば「スフィアみたいに
なれるかも」という期待を持つのは当然でしょう。
未知にチャレンジするというより、既存の成功路線に乗りたい人が集まってしまう
のは仕方ないと思います。
それを、前回と同じ基準で選んで大丈夫か、という不安です。
宮本さんは前回の成功で自分の判断に絶対の自信があるでしょうが、応募者の質が
根本的に変わっている事に関心があるとも思えません。
だから、前回のような「奇跡」は難しいのではないかという不安だったのです。
新興企業が革新的な製品を連発して成功し大企業に発展しますが、それに伴い高学歴
の保守的な人間が集まり、開発力が衰え徐々に衰退していく「大企業病」というのが
あります。そのパターンとの類似を考えてしまいました。
でも、スフィアの後輩には頑張ってもらいたいし、ミューレは好きですからね。


ところで、合格者はいたんでしょうか・・・。