将棋界の勢力図が変化していて面白い。

2010年3月10日分から、試験的に書いています。
本家(2009年1月5日〜)は、こちらです。
http://stsimon.seesaa.net/


ちょっと前まで、八大タイトルを8人で分け合うという非常に珍しい戦国状態でした。
名人:佐藤天彦
竜王羽生善治
叡王:高見泰地
王位:菅井竜也
王座:中村太地
棋王渡辺明
王将:久保利明
棋聖豊島将之


複数タイトル所持者がいないのは1987年以来31年ぶりとの事です。
これは、2018年7月17日に、豊島八段が羽生棋聖から棋聖位を奪取した事により実現
したものです。
9月26〜27日に行われた第59期王位戦七番勝負で、挑戦者の豊島棋聖が菅井王位を
4勝3敗のフルセットで破り、初の王位を獲得して二冠となりました。
これで、八大タイトルを8人で分け合う状態は解消されました。


その後は、10月30日に行われた第66期王座戦で、挑戦者の斎藤慎太郎七段が中村王座
を3勝2敗のフルセットで破り、初のタイトルを獲得しました。
現在進行中なのは、第31期竜王戦七番勝負で広瀬章人八段が挑戦しています。
羽生竜王が2連勝スタートしましたが、その後広瀬八段が2連勝して五角の勝負です。
注目すべきは、最近の広瀬八段の充実ぶりです。
瞬間風速的には、現在一番強い棋士かも知れません。


最初2連敗した時のインタビューで、あれっ?と思ったのですが、明るくて落ち着いて
います。全然自信を失っていないと言うか、何だか余裕すら漂っていました。
第3局は不利な状態を、じっと辛抱し続けて一瞬の隙をついて見事な逆転勝ちでした。
流れは広瀬八段の気がします。つまり、タイトル奪取するんじゃないかと・・・。


それでも、あと4年も経てば藤井聡太七段(16)が3〜4個のタイトル獲ってる説(笑)。